かけがえのない君だから

朝起きると、そこから何をしようか考えた。男の格好のままがいい。とても楽だし、いつも通りにできる。そう思いながら
「1階におりたいな....」
と呟いた瞬間、僕はふわっと体が軽くなった。焦った僕は目をつぶった。体が元に戻ると恐る恐る目を開いた。すると...1階にいるのだ!!!
でも僕はもう驚かなかった。逆にこのチカラに興味を持った。スマホで
『言葉を使うチカラ』と調べると、そこには一つのことが載っていた。
「言霊?」
僕は言霊を使うことができるようになった。賑やかな大都会で、チカラを使ってはまずいと思い、首筋の目をチョーカーでかくした。すると言葉を発しても何も起こらなくなった。服や日用品を買っているうちに夜になった。すると、男の人が10人くらいきて
「おぃ、そこのチビ、財布置いてさっさと逃げな」
と体のでかい男が言ってきた。僕は正直に
「僕にケンカ売らないほうがいいですよ」
と注意した。もともと前の中学校では運動神経が良くて、特にボクシングが得意だった。注意したのに
「おぃ、さっきから聞こえてねぇふりするな」と殴りかかってくる。僕は、みぞおちに入れると大男はのびてしまった。
「ごめん。飛んでたわ」
と言う前に残りの9人がいなくなっていた。
「家に帰るか」
と歩こうと思ったすぐあとに
「おい。そこのチビ」
とまた呼び止められた。
「まだするの?」
と後ろを向くと、今さっきにはいなかった男が二人いた。
「なんかようですか?」
僕が言うと、一人の男が僕に近ずいてくる。やばいな。と身構えた瞬間
「おい、あの男お前がやったのか?」
と言ってきた。
「あの人体の割には、弱かったですよ?」
まともな返事をすると、もう一人の男が笑う。
「レン、何がおかしい?」
「だって、幹部倒して弱かったですよ?って...面白すぎでしょ」
レンという男は、笑い転げている。
「あの?帰っていいですか?」
僕はめんどくさいことに関わらずに帰ろうとした。すると
「まって!!!」
とレンの声がした
引きとめられて僕はイラっとした。
「さっさと要件話せよ!!!」
と、つい「じ」が出てしまった。
レンは笑いながら
「自己紹介するよ。俺は北条レン。それでこの仏頂ズラが森高ハル。僕らは族なんだ。」
「それで族の方々が何の用?」
僕はさっさと帰ろうとする。
「君はなんていうの⁉︎」
「お前らに名乗る名前はない。」
「そう堅いこと言わずにさぁ」
レンはチャラい。ハルは何も言わずに黙ってこちらを睨む。
「僕は二木啓吾だ」
捨てた名前を名乗る。すると
「けいちゃん、家まで送ってくよ。」
とレンにいわれた。
「怪しいんですけど」
僕は言い返す。
「怪しいものじゃないって」
レンは強引にバイクに乗せた。
「ここらは治安が悪いからね。あと俺らが悪さしたらあの大男みたいにしてくれてもいいよ?」
それもそうだな。
「じゃあよろしくお願いします。」
僕は家まで送ってもらった。
「どうもありがとう」
僕は言うと自分の部屋に戻ろうとした。
「またね」
レンが言っていたが無視した。
部屋に入るとウィッグとカラコンをとった。
「明日から高校も行かなきゃな」
僕はパソコンで探した。一ヶ丘高校。そこに行こうと僕は決めた。試験なしで入れるならいっか。そんな余裕をしてるうちに夜があけた。