かけがえのない君だから

僕は中学校まで普通の「人間」として過ごしてきた。そんなある日、急に地震が起こり、僕は自分にある変化があることを見つけた。それは子供の頃からずっとあった首筋のかさぶたのようなものだった。そのかさぶたが急に痒くなり、触った感触に僕は腰を抜かした。それは「ぬめり」とした感触だった。見てはいけないと心の中で危険信号がなる。でも見たかった。僕は鏡をみた。
「ひっっっっっ」
鏡の中に映っていたのは、「目」だった。不気味な緑色の目。僕は倒れた鏡を見て、自分の鏡に映った姿を見て固まった。そこに映っていたのは、緑色の目、青の長い髪を持った自分だった。
「これは悪い夢」
そう思った僕は寝ることにした。
朝起きると自分の姿は変わらない。もともと両親のいない僕は自分の姿を隠すこともない。学校も自分の名前も捨てようと決めた。もともと学校は明日で卒業式。高校も行く気はさらさらなかった。
新幹線で2時間かけてようやくついた大都会。
「女の子になったんだから、僕はやめよう。それにしても、この格好はまずい」
そう思った僕はウィッグとカラコンで昔の自分になった。黒い瞳に茶髪の髪。本来の自分ももともと女顔だったのでよく女と間違えられた。店を出るともう日が暮れていた。
「泊まるところがないと話にならない」
近くのマンション借りて、そこで生活することに決めた。もう夜が過ぎようとしていた...。