その口調は、私のお見舞いに来てくれて、看護婦さんと話していたのだということを物語っていた。 「先生を呼んでくるから、少し待っててね」 と言って、看護婦さんは後ろで高めで1つに縛った茶色のポニーテールを大きく揺らして部屋を出て行ってしまった。 春香はただ押し黙り、泣くのを堪えているようだった。 一体どうなっているのか。 春香の我慢しきれずに溢れた大粒の涙が頬を伝い、床に落ちていく様子を見ていると、自分も泣きたくなってきた。 何だか、良く分からないけど、申し訳ないと思った。