夏樹…夏樹…夏樹…死なないで…。 お願い。死なないで。 ーそこで白雪の意識はふっと途切れた。 ーピーポーピーポーピーポー… ーーー…… ーー… ー…。 遠くで聞こえる救急車の音だけが、白雪の夢の中に虚しく響いていた。