すでに、海底は、いくらもがいても立てるような深さではなく、足場はなかった。 沈み始めたその体は力なく海の一部となる。 バルーンワンピースだけが、まるでクラゲのように美しく映え、光り輝いていた。 ―…あぁ、これでやっと…。 そして、私の意識は海の中でぷつりと切れた。