夏樹の目は大きく見開かれた。 そして、目細めて遠くを見つめた。 「なんでかな」 そう呟いて少し笑った。 違う。夏樹は分かってる。 「誤魔化さないでよ」 と真剣な目をしてから、白雪も少しだけ笑ってみせた。 すると夏樹は1度目を伏せてから、何か吹っ切れたかのように高く澄み渡る青い空を見つめて、 「なんかなぁ、むかついたんだよ」 と言った。