じわじわと視界が滲んでいく。 私はイライラしていた。 自分にイライラしていた。 夏樹に出会うまでは何でも上手く、ほどほどに乗り越えてきた白雪にとって、すべてを見逃しているようなあの瞳はなんとも言えない感情を抱かせた。 ぼふんと音を立てて雪にうつ伏せで倒れ込み、手足をバタバタさせた。 そして、ゴロンと仰向けになり、手足を大の字に広げた。 「雪、きれいだなぁ」 空から降ってくる粉雪に、目を細めて呟いた。