だけど、急ぎ過ぎて無理をして手を伸ばしても彼女はするりと夏樹の手をすり抜けていってしまうような、そんな気がしてなかなか行動に移せないでいたのだ。 しかし、せっかくのチャンスを無駄になんかできる筈がない。 夏樹は頭を抱えて悶々と一人考えていた。 そして、ぎゅっとケータイを握り締め、決心する。