無口な君と私


しばらく走ってひかりが見えた
ひかりは俺に気づいて走り出した

「ちょっとまてよ!」
俺はひかりに追いついて肩をつかんでひかりを自分の方に向かせた

「なんで逃げた、」

『…………』
今度はこいつに無視をされた。

「答えろよ」
『…愛実が嫉妬しちゃいけないし
私たちはただの幼なじみだし
愛実のこと応援しなきゃいけないのに一緒にいたら可笑しいでしょ』
そう言ってひかりはにこにこ笑った

「…………」

『ほらっ、青なにもいえないじゃん。
私のこと嫌いになってくれて正解だったと思うよ?
だって愛実青のことなにも知らないんだもん。過去にあったこととか、好きなものとかさ、だからそういう人と一緒にいた方がいいと思うんだ。

わたしばかだからぽろっと青が傷つくこと言っちゃうしさ
その方がいいんだよ、きっと』