無口な君と私

俺達は席が決まって
先生が一人ずつ確認していく。

だるいからうつ伏せになったら
愛実が

あお?どうしたのぉ?
と言って俺の机に顔をつけた
顔が近い
こんなのひかり以外初めてだ
だんだん愛実の顔が近づいてきて
俺の唇に触れた

リップ音がなって聞こえた奴らに
振り向かれた。

冷やかされて愛実は顔を真っ赤にしてた
俺は別に慣れてたからそんなことなかった。

でも違和感があって気持ち悪い
ひかりと、し過ぎたかな
そんな俺は自分が嫌いだ
アイツのこと嫌いになったはずなのに
どうしてもひかりのことを考えてしまう

俺が嫌いになった、そう言ったのに本人があいつのことが気になるなんておかしな話だ