ベンチ裏で泣いてるこーちゃんがたやすく想像できる。
野球部の子が出口からでてくる。
「ね、田口くん。
こーちゃん知らない?」
「藤谷ならたぶんあっちだと思うよ?」
田口くんは丁寧に行き方を教えてくれる
そして見透かしたように
言い放った。
「早く見つけて泣かせてやれ」
そうだ、こーちゃん泣かないんだよ!
自分が悪いのに自分が泣くのはおかしいって感じちゃうんだった....
「ありがと!田口くん」
それと、と田口くんはもう一つの方はどうでもいいような口調でいった。
「あいつ、マネから告られてたよ?
じゃーね」
....まじか。
田口くん爆弾残していったね。


