届かない愛


ーー昼間。
お母さんは何処かに買い物に出たのを確認して準備を始める。

鏡に映った自分の顔はとてつもなく酷い。

上手く笑えるだろうか。
流星君の前で泣いたりしないだろうか。


プルルルルル…

「…もしもし…」

《おはよう、コンビニ着いたぞー!待ってるからなー!あ、今日は着替えの服持っておいで》

「…泊まって良いの?」

《親には言ったら泊まって良いってさ!》


良かった…今日は…流星君と一緒に居れる。


「嬉しい…っ…!今から行くね…!」