海岸沿いに車を移動して二人で中から海を見続けた。

「なぁ…悠莉…」

「何…?」

唇に暖かくて柔らかい感触が当たる。

「…俺のそばで笑って。今日見た悠莉の
笑顔好きだ。俺を好きになれ。悲しい思いしない様に俺がそばにいるから」


突然の事で驚いてるけど流君とならどんなに辛い事有っても笑顔になれる気がする。


「流君…あたし…可愛くないけど…それでもそばに居てくれる?」


「当たり前だろ?」

流君の笑顔にあたしも思わず笑顔になる。


「これから宜しくね!」


ーーこの時のあたしは何が有っても流君と付き合って行けるって信じてた。