どれ位、海を眺めていたんだろう。
気が付けば夕方。

「…帰りたくないな…」

「じゃあ、今日は一緒に居てやる。だからそんな悲しい顔すんなって」

「…うん…ごめんね…」

クシャクシャっとあたしの頭を撫でながら笑顔で

「大丈夫!謝るなって!俺が居たかっただけなんだしさ」

って言ってくれたけど、やっぱり言ってはいけなかったと後悔した。


でも、もっと一緒にいたかったから流星君の言葉は嬉しかった。


ーーきっとあたしはここから貴方の事好きだったんだ。