「悠莉!起きて!着いたぞ!」


流星君の声が聞こえる…起きなきゃ…


「…んっ…ごめんね…あっ…」


車の窓から見えるのは海岸。
思わず、外に出ると少し寒い。



「…ここさ、俺が辛い時に良く来てる場所なんだ。どうしてもここに来たかったんだ」

流星君の優しさに涙さえ出そうになる。


「ありがとう…嬉しい」


ーー貴方の優しさ、とても暖かかった。