カチカチカチカチカチカチ。 暗い部屋の中で、あたしは携帯を弄っている。 夜中の0時を迎えて二十歳の誕生日を迎えたけど。 この家の中にあたしを祝ってくれる人は居ない。 だからあたしは自分に呟くんだ。 「はっぴーばーすでー…悠莉」 いつからあたしは家族に嫌われてしまったんだろう。 涙で携帯の画面が濡れていく。 せめて、誰かにお祝いされたかったから。 携帯でサイトを開いた。