音君(オトキミ)




私は将来シンガーソングライターになりたい。と高校入る前から密かに思い続けていた。

夢があるのなら、担任の先生に話せばいいのでは?と、思う。


ただ、一度だけ私は「音楽がしたい」と担任の先生に話したことがある。

その時は普通にいい先生だと思っていたし、信頼もしていた。


だけど、その気持ちは担任の先生の一言によって消え去った。



「音楽?歌でも歌うの?あなたにできるの?そんなに甘くないのよ?諦めなさい。」


私は、唖然としてしまった。

先生なら私に「そうなのね。でもそんなに甘くないのよ?でも、やれるだけ頑張りなさい!」って言ってくれると期待していた。


でも違った。



先生が私に向かって言ったことは、そんな励ましの言葉すらもなかった。

心の底から、担任の先生への信頼する気持ちがきえていくのがわかった。