7月上旬。

バイトが休みの日の火曜日の放課後に、私は担任の先生との二者面談をしていた。


私は、草野真子。
高校3年生のこの時期にまだ進路が決まってない。

だからこその、二者面談なのだが。



「草野さん、進路は決まりそう?もし就職するのなら、あなたには介護が向いてると…」

「まあ、決まるんじゃないですかね。あと、就職する気はありません。」


しばらく担任の先生から何故か就職するという方向で話を進められて、あっと言う間に二者面談は終わった。




“決まるんじゃないですかね。”

なんて曖昧な返事をしたけれど、
私には本当にしたいことがある。