「お、そろそろだな」
渡辺が時計を見る。もうかなりの間、トイレにこもっている。
「五秒前、四、三、二、一…」
黒田がカウントダウンを始める。
「…ゼロ」
チャイムが鳴った。
「行くよ、渡辺、黒田!」
「おう!」
踊り場に置き忘れていた、というよりは切り離されていた車いすは、あらかじめ持ってきておいた。渡辺の車いすの取っ手を黒田が掴み、黒田の車いすの取っ手を私が掴む。そして、私は全速力で駆けだす。
「こけないようにしてよ!」
「お前もな!」
猛ダッシュで職員室の前へと向かう。
「黒田、手を離して!」
「了解!」
教室の前で黒田が手を離すと、渡辺の車いすが切り離されたように走る。私達は止まる。そして、渡辺は車いすの動きを制御し、職員室のドアをノックした。
「失礼します」
ドアを開け、教室の鍵を取る。
「失礼しました」
職員室から出てきた渡辺に、私は「早く」という合図を出した。渡辺が私達の教室の前へと戻ってくる。
「よし、開けて」
「ちょっと待ってろよ…」
ガチャリ。解錠の音がした。ドアを開け、教室へと入る。
いよいよ、作戦開始だ。
渡辺が時計を見る。もうかなりの間、トイレにこもっている。
「五秒前、四、三、二、一…」
黒田がカウントダウンを始める。
「…ゼロ」
チャイムが鳴った。
「行くよ、渡辺、黒田!」
「おう!」
踊り場に置き忘れていた、というよりは切り離されていた車いすは、あらかじめ持ってきておいた。渡辺の車いすの取っ手を黒田が掴み、黒田の車いすの取っ手を私が掴む。そして、私は全速力で駆けだす。
「こけないようにしてよ!」
「お前もな!」
猛ダッシュで職員室の前へと向かう。
「黒田、手を離して!」
「了解!」
教室の前で黒田が手を離すと、渡辺の車いすが切り離されたように走る。私達は止まる。そして、渡辺は車いすの動きを制御し、職員室のドアをノックした。
「失礼します」
ドアを開け、教室の鍵を取る。
「失礼しました」
職員室から出てきた渡辺に、私は「早く」という合図を出した。渡辺が私達の教室の前へと戻ってくる。
「よし、開けて」
「ちょっと待ってろよ…」
ガチャリ。解錠の音がした。ドアを開け、教室へと入る。
いよいよ、作戦開始だ。


