私が夢を壊されたのと同じように、私も夢を壊す。
人間という同じ生物として産まれたのだが、私達には才能という不平等に割り振られたものがある。
ある人間はその才能で人々の名声を集め、ある人間は使えない才能のみが与えられている。
才能とは、親から与えられるものだ。その人間個人ではどうすることもできない。
だから、この世の中は不平等なのだ。
同じことが才能以外においても言える。
ある人間が別の人間のものを奪ったり壊したりすると、その間に格差ができてしまう。同じ人間として、不平等極まりないことだ。
私はその信念に基づき、夢壊しを遂行している。私の、モデルになるという夢を壊した人間に、私の手で制裁を下す。
だが…それは「情のない」ことなのか…?
「情のない」ことで制裁を下し、地面を平らにしたところで果たして私は同じラインに立てるのだろうか?
人間は「情」で人を判断する生き物だ。私の行いが「情のない」ものなら、例え周りを私と同じラインに置いたとしても、なおかつ私は周りより下のラインに立つことになってしまわないだろうか?
「…」
「あ…悪い、言いすぎたか…」
黒田の小さな声は、急に降って来た雨にかき消された。
「…何でもないよ」
ダメだ。そんなことで心を乱されているようでは、夢壊しの完全遂行には程遠い。
今はただ、黙々と裁くのみ。情がない? それで構わない。
そう、自分自身に言い聞かせていた。
人間という同じ生物として産まれたのだが、私達には才能という不平等に割り振られたものがある。
ある人間はその才能で人々の名声を集め、ある人間は使えない才能のみが与えられている。
才能とは、親から与えられるものだ。その人間個人ではどうすることもできない。
だから、この世の中は不平等なのだ。
同じことが才能以外においても言える。
ある人間が別の人間のものを奪ったり壊したりすると、その間に格差ができてしまう。同じ人間として、不平等極まりないことだ。
私はその信念に基づき、夢壊しを遂行している。私の、モデルになるという夢を壊した人間に、私の手で制裁を下す。
だが…それは「情のない」ことなのか…?
「情のない」ことで制裁を下し、地面を平らにしたところで果たして私は同じラインに立てるのだろうか?
人間は「情」で人を判断する生き物だ。私の行いが「情のない」ものなら、例え周りを私と同じラインに置いたとしても、なおかつ私は周りより下のラインに立つことになってしまわないだろうか?
「…」
「あ…悪い、言いすぎたか…」
黒田の小さな声は、急に降って来た雨にかき消された。
「…何でもないよ」
ダメだ。そんなことで心を乱されているようでは、夢壊しの完全遂行には程遠い。
今はただ、黙々と裁くのみ。情がない? それで構わない。
そう、自分自身に言い聞かせていた。


