「お前らはこんなクズがいるって分かっていながら一切情報を出さないのか!? お前らはこいつの味方なのか!? だったらお前らもクズだ! お前も、お前もお前も、全員クズだ!」
私達の方を指さしながら、先生は私達をクズ呼ばわりした。教師という立場から見れば、こんな時に黙っているのは全員クズなのだろう。
そして…事態は動いた。
「あのっ…!」
結那が、立ちあがった。
「何だ、君川?」
「わ、私が…乙骨です…」
結那の口から漏れ出たその言葉は、これまでにないほど震えていた。
「お前か、君川?」
「…はい…」
「何でこんなことをした?」
「わ…私、クラスの皆から鬱陶しがられてて…あの、それで、ネットを見てたらこのスレッドを発見して…。初めはこんなことを本当にしてくれるのって疑ってたんですけど、最初に希実ちゃん…上原さんが転校していったのを見て、コワレモノさんの力は本物だって思って…」
「それで、お前は復讐をしたというわけか」
「はい…」
すると、先生は声色を変え、優しい口調でこう言った。
「…ちょっとこっちへ来なさい」
結那がおずおずと教室の前に出る。
「君川」
先生は一言結那の名前を口にすると…結那を、思いっきりひっぱたいた。
「…」
教室が凍りつく。そして先生は何も言わず、結那の服を掴み、教室の外へと引っ張り出した。
私達の方を指さしながら、先生は私達をクズ呼ばわりした。教師という立場から見れば、こんな時に黙っているのは全員クズなのだろう。
そして…事態は動いた。
「あのっ…!」
結那が、立ちあがった。
「何だ、君川?」
「わ、私が…乙骨です…」
結那の口から漏れ出たその言葉は、これまでにないほど震えていた。
「お前か、君川?」
「…はい…」
「何でこんなことをした?」
「わ…私、クラスの皆から鬱陶しがられてて…あの、それで、ネットを見てたらこのスレッドを発見して…。初めはこんなことを本当にしてくれるのって疑ってたんですけど、最初に希実ちゃん…上原さんが転校していったのを見て、コワレモノさんの力は本物だって思って…」
「それで、お前は復讐をしたというわけか」
「はい…」
すると、先生は声色を変え、優しい口調でこう言った。
「…ちょっとこっちへ来なさい」
結那がおずおずと教室の前に出る。
「君川」
先生は一言結那の名前を口にすると…結那を、思いっきりひっぱたいた。
「…」
教室が凍りつく。そして先生は何も言わず、結那の服を掴み、教室の外へと引っ張り出した。


