コワレモノ―人類最後の革命―

「…?」

パソコンの画面とにらめっこをする。時々目を宇宙の方に向け、考える。だけど、芸能界の裏事情をよく知らない私には、その一行が解読できなかった。

「…聞いてみるか」

茉湖の番号を押し、通話ボタンの数ミリ上に親指を置く。その時、手が震えた。

…ダメだ。電話なんかしちゃいけない。また傷をえぐられてしまう。それに、茉湖も私と話なんてしたくはないだろう。下手に機嫌を損ねてしまうと、夢壊しの妨げになってしまう可能性もある。

なのに…。

「茉湖」

翌日、私は茉湖に話しかけてしまった。しかも電話なんかじゃない。直接だ。

「何?」

いつもと、そして前までと変わらない少し天然な声で応える。

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…いい?」
「うん。いいよ~」

私はスマホで、茉湖のブログの最後の更新を見せた。

「これなんだけど…」
「…ゴメン」
「ん?」
「ちょっとトイレ行ってくるね…」

茉湖は私から逃げるように、速足で教室を出て行った。足音が私を通り過ぎ、後ろの壁で反射する。

「…はぁ…」

今更ながら、後悔の念が残った。