コワレモノ―人類最後の革命―

「お～い、誰だ～？」

先生がパソコンの画面を見ながら言う。

「勝手に先生のパソコンを操作しないでもらえるか～？」

私は迷わず才夏のパソコンを見た。そこには…。

「何、これ…？」

才夏のパソコンには、この部屋の映像と、別のパソコンの画面と、何やら呪文のような記号の書かれた画面が出ていた。

才夏が何やらキーを打つ。すると、才夏の画面に映っている別のパソコンの画面が変わった。しかも、その画面は裏サイトだった。

「ほら、今も変えた～。誰だ、一体？」

どうやら、その画面は先生のパソコンのものらしかった。

「ハッキングは犯罪だぞ～」

…よし。チャンスだ。今ハッキングをしているのが才夏だと知らせることができれば、才夏に夢壊しをすることができる。

「やってやる…」

私は裏サイトに書き込みをした。

「賀数才夏。あなたがこのサイトに今ログインしているのは知っています。来て下さい」

その後、すぐにコメントが返って来た。

「来ました」

名前は「賀数才夏」となっていた。このサイトでは、スマホでは大丈夫なのだが、パソコンでだと同じパソコンで二つのアカウントを使うことはできない。恐らく…先生のパソコンを使ったのだろう。