「黒田の家って、どこだったか覚えてますか?」
「知りませんね…」
今度は食い気味でコメントが返ってくる。
「じゃあ、電話番号とかは?」
「知ってますけど、電話には出ませんよ、多分。引きこもりのエキスパートですから」
「う~ん…とりあえず、参考程度に電話番号教えてもらっていいですか?」
「はい」
こうして、黒田の電話番号を入手した。だが、電話には出ない。何しろこんな夜分だし、さっきも聞いたように黒田は引きこもりのエキスパートだ。出たら奇跡だ。
直接行くしかない。でも、住所が分からない。今持っている情報は、電話番号、名前。それだけ。
メモした電話番号と、本気でにらめっこをする。どうにもならないことを知っているのに、電話番号を睨みつける。
十ケタであることから、これは恐らく家の電話だろう。引きこもりでもケータイくらいは持っていると思っていたが、どうやら黒田は違うらしい。
「…ん…?」
十ケタということは…市外局番まで入っている。つまり…何市に住んでいるかは、だいたい分かる。それだけで、かなり絞れた。
「あ、この番号…!」
しかも、黒田の市外局番は、私の家の電話と同じだった。つまり、私と同じ市に住んでいるということになる。
「そうだ!」
最近は「ゲーゲルマップ」という、地球上のどの場所も見ることができるという素晴らしい機能を持ったサイトがある。私は、それを使って私の住んでいる市の家全ての表札を確認するという無謀な作戦を思いついたのだった。
「知りませんね…」
今度は食い気味でコメントが返ってくる。
「じゃあ、電話番号とかは?」
「知ってますけど、電話には出ませんよ、多分。引きこもりのエキスパートですから」
「う~ん…とりあえず、参考程度に電話番号教えてもらっていいですか?」
「はい」
こうして、黒田の電話番号を入手した。だが、電話には出ない。何しろこんな夜分だし、さっきも聞いたように黒田は引きこもりのエキスパートだ。出たら奇跡だ。
直接行くしかない。でも、住所が分からない。今持っている情報は、電話番号、名前。それだけ。
メモした電話番号と、本気でにらめっこをする。どうにもならないことを知っているのに、電話番号を睨みつける。
十ケタであることから、これは恐らく家の電話だろう。引きこもりでもケータイくらいは持っていると思っていたが、どうやら黒田は違うらしい。
「…ん…?」
十ケタということは…市外局番まで入っている。つまり…何市に住んでいるかは、だいたい分かる。それだけで、かなり絞れた。
「あ、この番号…!」
しかも、黒田の市外局番は、私の家の電話と同じだった。つまり、私と同じ市に住んでいるということになる。
「そうだ!」
最近は「ゲーゲルマップ」という、地球上のどの場所も見ることができるという素晴らしい機能を持ったサイトがある。私は、それを使って私の住んでいる市の家全ての表札を確認するという無謀な作戦を思いついたのだった。


