「でも、希実が私に対して励ましたのは、もう過ぎたことだからしょうがない。タイムマシンなんて、今のところ存在しないしね。だから…希実にも、同じ目を見てもらったの」
「何で…? 気に入らないなら、言ってくれたらよかったのに…。そしたら私、ちゃんと謝るよ?」
「人間は平等なの!」
今度は私が大きな声を出してしまった。さっきと同じように、私達の上に広がる虚空に叫びが響き渡る。
「いくら希実に謝ってもらったって、いくら希実が私に頭を下げたって、私が負った心の傷は消えないの! だから、希実には同じ目にあってもらうしかないの!」
「…」
「それこそが…本当の意味での『罪滅ぼし』だと思う」
「…おかしいよ、それ…」
肩を震わせ、希実が声を漏らす。
「そんなことしたら…皆、悲しい思いをするだけだよ…。傷つけあって、復讐しあって…。こんなの、ちっともよくないよ…」
「どこがよくないの?」
希実の言葉の後、間髪をいれずに私は問いかけた。感情を押し殺したように。
「だから、さっき言ったみたいになるから…」
「それのどこがよくないの?」
「…どういうこと…?」
「そもそも、傷つけあうのがよくないっていう考え方がおかしいの。傷つけあうのはよくなくて、分かち合うのはいいことなの? そこに何も違いはないよね? これって平等だよね? これでも私、何か間違ってる?」
「…」
下を向いた希実の瞳から、キラキラと涙が垂れる。地面に落ちると、それはその場で静止した。
「…咲羅」
「何?」
「咲羅って…『コワレモノ』…?」
「何で…? 気に入らないなら、言ってくれたらよかったのに…。そしたら私、ちゃんと謝るよ?」
「人間は平等なの!」
今度は私が大きな声を出してしまった。さっきと同じように、私達の上に広がる虚空に叫びが響き渡る。
「いくら希実に謝ってもらったって、いくら希実が私に頭を下げたって、私が負った心の傷は消えないの! だから、希実には同じ目にあってもらうしかないの!」
「…」
「それこそが…本当の意味での『罪滅ぼし』だと思う」
「…おかしいよ、それ…」
肩を震わせ、希実が声を漏らす。
「そんなことしたら…皆、悲しい思いをするだけだよ…。傷つけあって、復讐しあって…。こんなの、ちっともよくないよ…」
「どこがよくないの?」
希実の言葉の後、間髪をいれずに私は問いかけた。感情を押し殺したように。
「だから、さっき言ったみたいになるから…」
「それのどこがよくないの?」
「…どういうこと…?」
「そもそも、傷つけあうのがよくないっていう考え方がおかしいの。傷つけあうのはよくなくて、分かち合うのはいいことなの? そこに何も違いはないよね? これって平等だよね? これでも私、何か間違ってる?」
「…」
下を向いた希実の瞳から、キラキラと涙が垂れる。地面に落ちると、それはその場で静止した。
「…咲羅」
「何?」
「咲羅って…『コワレモノ』…?」


