「はあ…はあ、ハア。」
7:28
学校到着。
間に合った…あと2分で朝練遅刻の刑であるランニングを受けるとこだった。
「おはよー!桜空」
友達の梨花が駆け寄ってくる。
「おはよ…はあ、ハア。」とまだ息切れしながら言った。
「大丈夫?今日は車じゃないみたいだね。」
「うん、お父さんが先に仕事に行っちゃって…」
「ありゃ、、どんまい。」
「うん....。」と答え、バド部の所有地である領域エリアの体育館前に移動した。
「今日、数学テストの日だよね。」
梨花がため息をつきながらいうので、私もため息を吐いた。
「朝から、あんたら元気ないなあ。」
副キャプテンの権堂未來(ゴンドウ ミキ)が苦笑いしながら話しかけてきた。
副キャプはいつもバリバリ元気だもんね、私達と違って…(笑)
「ははは....」と笑うと、梨花もおなじように笑った。
「そんなん忘れて、バドミントン上達するよう頑張りぃな。」
「うん。そうだね!数学テストなんて知らなーい。 」
「しらん知らん!!ほっときー。」
副キャプは、そう言うとキャプテンのとこに戻りに行った。
周りを明るくする子、ってまさしく副キャプである権堂未來のことをいうんだなぁ、と私はつくづく思った。


