私と二重人格の僕


だってこいつ、そう、イケメン男子は頬を赤らめて僕の外見、桜空と話していることに嬉しそうだからだ。

気になる…よし、むずむずするのも嫌だし

調べてみるか。

にやっ。

「にしても、すごいねっ!すごい男らしかった♡私をお姫様だっこして、全力だっしゅー!」

「そう、か?(笑)」

ほら、赤くなった。

「うん!それと、お姫様だっこなんて初めてされちゃった…!なんか、ドキドキした…♡」

僕も、頬を赤らめた。
わざとそうして、可愛さをアップしたいから。
だけど、女子語でキャピキャピ話すのがすげー恥ずかしいから自然と頬が赤らめる。


「はは!今日の、桜空はなんか…素直だな。」

「そ、そうかな?」

「うん。嬉しいよ…ってなに言ってんだか(笑)」

「ありがとう。」

またにこ、と微笑んでみる。

「っ…。」

ほら。またイケメン君は赤らめてた

もう、茹でだこだ。


ヴー、ヴー。━━━
イケメン男子から、着信音らしき機械音が鳴る。

ヴー、ヴー。━━━━━


また、鳴る。


ヴー、ヴー。━━━━━


またまた、鳴る。


すごい着信が着てるぞ?
誰からなんだよ。

てか、早くイケメン男子も確認しろよ。


「出なくていいの?」と、聞くと「あ、あぁ。なんか嫌な予感だから…。」と右ポケットからスマホを取り出すなり、ため息をついた。

…?

「さっきの子、美優からだ。」

美優?
さあ、知らん…こともない。

あの嘘つき、で噂の美優だ。
可愛いけど、性格は…というとあんまりにひでーヤツ。

ヴー、ヴー。━━━━━


相変わらず鳴る、スマホに「ピッ」とイケメン君は押す。
そう、着信に出たのだ。

「もしもし?」

さっきとは違った低い、声。

「あ〜もうっ、どこに行っちゃったのぉ?私から逃げてさぁー。」

電話口から漏れる、甘い声は僕と話してる時とはだいぶ違う、美優の声とは疑わしかった。