私と二重人格の僕



「…ごめん、はあハア、やっぱ疲れ、た…。はあ。」


女子の体は体力がなく、すぐに疲れた。

もう、無理…

ふらっ、とした瞬間、ひょいと抱かれた。

いわゆる、お姫様だっこだ。

うげ。
かっこわる、ぼく。

だから、
「降ろして!」と叫ばずに入られなかった。


「ごめん!逃げ切るまでだから。な?」

そう言い、ギュッとまた抱かれると全力疾走で走るイケメン男子。
男子というのは、すごい体力だな、と思うほどだ。
というか、

平均男子より、速い、速すぎる…怖いほどに。


「っはぁ、はあ…」

しばらく、走るとさすがに疲れたのか息切れをしだすイケメン男子。
もう、後ろには女の子はいなくなっていた

「も、もう、大丈夫だよ!おろしてっ!」

ストん、とおろしてくれるとイケメン男子は壁にもたれかかった。

「すぅーっ、はあ…。」

大きな深呼吸をしたら、「ごめんな、学校遅刻するよな…」とあやまってきた。

「え、あ、そうだね…!まぁ、でも私は楽しかったし全然、いいんだよ?」

「まじか!それはよかった!」

はは、と照れて笑うイケメン男子。

まさか、こいつ、桜空のことが好きなのか?
好きじゃなかったとしても、気になってはいるだろう。