私と二重人格の僕


だいぶ走ったあと、私は、立ち止まりリュックから水筒をだした。

「っぷはー!」

とカラカラの咽を潤す、茶を飲んだ。

ふぅ....。

さて、と。いきますか。

片手に水筒を持ち、再び歩きだす。



「あれ、桜空ちゃん!」

後ろから聞き覚えのある、あの声。
バド部の 嘘つきで有名な美憂ちゃんだった。


「あっ、....ふふ」

と私は、立ち止まりとりあいず微笑んだ。

「ふふ!どうしたの?朝練は?」


私がそれを聞きたい。


と思いつつ、

「ちょっと、お父さんとトラブっちゃって。」

と渋々いってみると、美憂ちゃんが「あーね。」と笑った。

「あるあるーっ、朝からトラブってる朝練忘れるってゆーね。」

「あは、は。で、美憂ちゃんはどうして朝練行ってないの?」

「わたしぃ?わたしわー、寝坊だよぉ~。」

「寝坊こそ、あるあるだね!あは、ははっ、」

とわたしは大袈裟に笑ったら、美憂ちゃんは真顔で睨んできた。

え、なんで睨まれてるの?
怖いんだけど。

「あのさぁ、桜空ちゃんってさ~。」

ギロリ、と睨みながら話す美憂ちゃん。

まだ睨まれてるんだけど。
本当に怖いんだけど!!

「・・・なに?」

「笑うのへたっぴだねぇーおもしろくないのに笑ってどうすんのぉ?」

なにを唐突に言うんだ、この子は。
いやまぁ、笑ったのはわざとらしくだったけどさ....。

「ごめん、気に障った?」

「そーゆぅわけじゃなくてさぁ。なんで、わざとらしく笑うのかなって。」

「なんでかな....」

「まっ、別にいいけどぉ!それよりさぁ聞いてよぉー!」

急にコロっと表情が一変し、にこやかに話し出す美憂ちゃんに私はまた違う意味で怖くなった。

「ん、なに?」

「実はさぁ、部活やめようと思うのっ♪」

「えっ?」

「先生達こわいからぁ、やめれなかったんだけどぉ。昨日、彼氏ができてね、守ってくれるらしいのっ‼だから、やめるぅ~。」

彼氏..って誰?
というか、なんかもう、美憂ちゃんにがて。
彼氏自慢?部活やめる自慢?
なんか、とにかく自慢にしか聞こえない!