私と二重人格の僕




長い長い沈黙ができた。
それがどんなけ長かったかはわからない。
10分…

20分…


30分?


ただ、長く感じてそう思ってるだけで本当はたったの3分程度だったりしてな?





「お先に湯に浸からさせて頂いたわぁ〜♪」


ルンルンと出てきた母親によって、その沈黙は終わった。

助かった…

そう思いながら風呂場へ直進。

風呂場のドアを閉めると、母親と父親の声が漏れ聞こえた。

「あらまぁ、ヒロヤかしら?走り方が特徴あるからすぐわかっちゃうわ。」

「そうだ。」

「今日は変わる回数が多いのねぇ。」

「……そうか」

「えぇ。3回....かしら?」

「また病院にでも行かねぇとキリがない。」

「…病院に行くのはまだ先でもいいんじゃないかしら?」

「いいや、今週中に行こう。」

「・・・わかったわ。じゃあ、先にねるわ。おやすみ」

「おやすみ。」


会話が途切れたことを確認して、お風呂に入った。



病院、か。
行ってもいいけど、なんにもわからないのは最初からわかってることだし、時間とお金の無駄だ。

拷問のように個室に入れられ、キンキンとした音を聞かされる。
脳波がどうとかこうとか言うけどさっぱりわかんないし、効き目もない。

正直、行きたくないのかもしれない…





衣服を脱ぎ、風呂場へ入る。



ドキドキ…


桜空の発育した身体は、いつ見ても僕の胸は高鳴る。

風呂場の雰囲気は怪しくなる一方で、僕は抑えるに常に必死だ。


ダメだ、これは....桜空の体なんだ!!



と言い聞かせて髪を洗い、体を洗い、すべてを終え僕は就寝した。