すべて聞き終えると、もうひとつメモリがあることに気づいた。
最初から約1分後に、録音されていた…。
ピッ━━━。
再生ボタンを押した。
「私の声、かぁ....。ヒロヤはどんな声なんだろ....?…....…..............................................................................
録音メッセは以上です。」
桜空の誤作動に違いないが、桜空は僕の声を聞きたいんだ....。
あの時にも聞いた。
あの白い空間での僕の声を。
桜はふんわりとした女の子らしい声で、
僕は絶対、と言っていいほどに出せない。
ただ、あの時だけ出せた、僕の声。
一般的だけど、ちゃんと声変わりのした男子ボイスだった。
ちゃんと、はっきりと、覚えているんだ。


