【桜空3】
「う〜ん....ぅ」
目が覚めるとそこは夕方の日が差し込む私の部屋。
夢だったのかなぁ?でも全く今日の学校の記憶なし。
とりあいず、引き出しから使ってないノートを取り出して1ページビリッと契る。
〝ヒロヤへ〟
〝突然ごめんね(^_^;)もしかしたらこれが初の交渉かもしれないね。〟
〝私、夢を見たのかもしれないけど貴方と話をしたの。それで、あなたにメモを送ることを約束したんだけど覚えてるかな?違ったらごめん(ToT)〟
〝これを見たら返事してね〟
書きおわるとできるだけ分かり易い机の上の位置に置いてリビングに向かった
「すごい格好で寝るもんだからおんぶして部屋まで運んだわよ?それにしても随分と重くなっちゃって(笑)」
と母は失礼なことをリビングに行くなりそう言うので「あーはいはい、そうですよねぇ。」と素っ気なしに答えた。
「あら、桜空?寝る前まではヒロヤだったのにね。」
「あー、うん。夢かもしれないけどヒロヤと会話したよ、」
「本当に!!?すごいわね、初めてでしょ?」
「きっと夢だよ」
「そう....、あ、ヒロヤが桜空の声録音しといてだって。」
「えー。もういいじゃん。ヒロや聞いたよ?きっと。」
「まぁまぁ。」 とお母さんは録音機を手に渡してきた。
ったく、何を話せばいいんだか。
とりあいず私はお母さんの前で録音するのは少し恥ずかしいのでまた部屋へ向かった。
そうだ。
一応、この録音機に手紙のことでも録音するか。
そう思って手紙と同じ内容を話して録音。
つい、ちゃんと撮れてるかきになり自分できく。
「私の声…かぁ。ヒロヤはどんな声なんだろ。」
と、録音されてることに気づかず私はそう呟き、また、ぴっとどこか押して録音機を机においた。
再びリビングに戻った頃にはお父さんが帰ってきてたから「おかえり。」って一声かけた。
「ヒロヤか?桜空か?」
ただいま、の一声より先にそう聞くお父さん。
毎回、聞いてはさっきまでの険しかった顔が一気に明るくなる。
「桜空だよ。」
そう言うと、やっぱり明るい表情を浮かべて「ただいま。」と言った。
未だになんなのかはさっぱり。
「貴方、桜空とヒロヤの声くらい覚えなさいよ…。」
とお母さんが軽く微笑んでいうと、お父さんが「仕方ねぇだろ、こっちは仕事なんだからよ。」って反抗する。
いつものことで、何気ない日課的な喧嘩だ。
だから私はスルーして夜食を食べ、明日の準備をし、お風呂へ....。
だけど、毎回思うのはヒロヤがこの体を見てるということ。
それを私が、思ってはいけないと思うけど、私はこのお風呂に入る時だけ’’体は自分のモノ’’だって思う。
ヒロヤのモノだってあるのに。
そんな思いを消すように、私は私の体を見ないようにしてお風呂へとつかり、
しばらくしてすべてを綺麗にし終え、私は部屋で熟睡した....、
【夢の現実世界】


