『っきゃあ!…』

私は今、後輩の矢田くんにほっぺを、


むぎゅーってやられている。むぎゅーって。

「はっ…、やっとこっち向いてくれた…。もう離しませんよ?」

何を言ってるんだか。

いきなり告白されて私の過去を言い当てられて。

怒っているはずなのに、どうしてこんな事をされてるの?


もう…こうなったら睨むしかない。

『私早く帰りたいの。離してよ、矢田くんの事信じられない。』

「ちょっと…そういうの無意識でやらないでください。
それに信じられないならこれから信じればいいじゃないですか?」