絆〜本当に守りぬく物〜



「ごっめーん!髪型決まらなくてさ!! 」

顔の位置で手を合わせて必死に謝る。


「も〜う。いいから、急ごう!」

そう言って私の手を引いて走る。


花楠のこういうところが好き。

怒ったりしないで、私が気にしないように

話を反らしたりしてくれる。

そこは小さい時から本当に感謝してる。



「ありがとう。」

小さな声でつぶやいて私も一生懸命走った