知らぬが仏

いよいよ荷物をまとめて

会場に行くためにバスに移動することになった。

外は雨がパラパラ降っていたけれど

皆荷物で手一杯で、傘をさそうとする人はいなかった。

好きな人は、大きな荷物を一人で抱えて
雨に濡れていた。

私はしきりに寒いと言ってみた。

好きな人が、傘をさして
「入れば?」
って言ってくれるかもって馬鹿な妄想をして心の中で笑ってた。

この時までは、あんなことだなんて

思いもしなかったの。