不思議な6人組

 「またそんな顔をする!奈桜ちゃん誰とも仲良くなりたくないの?」

探りを入れるように瞳の奥を覗かれる。仲良くか・・・

 「・・・なりたくないわ」

 「そっかー」

諦めたかのように触れていた指をそっと離す。
面と向かって断ったのだからこれ以上関わってこないと思ったのに。

 「けど、仲良くなるんだけどねー」
満面の太陽のような笑みで、陽は言った。
どこからそんな自信がわくのか分からないけれど。
 
 「だから、名前で呼んでね?あ、それとお昼一緒に食べようねー」