「愛子、あの女の子のこと知ってる?」 「ん?あぁ、滝川雅ね〜同じクラスの」 「そうなんだ、え、滝川?」 滝川というと…………… てことは兄妹?彼女じゃないんだ! 「おまえさぁ〜…ってあれ?」 にやにやしながらジュースを買っていた私は浮かれていたため せっかく私に話しかけてもらっていたことに気がつかなかった。 「おーい!ねえケーキ屋さんのひとでしょ!」 「え?」 目を丸く輝かせていた彼はあの可愛い八重歯を出して笑っていて、 いつもに増して私の心をドキドキさせた。