それから夏休みが明けて新学期になった。
あれからバイト先で何度か彼の姿を見たけど、接近することはなかった。
例の女の子とバイト帰りに帰っているのを見かけた。
あれが妹さんなのか…
彼女なのかはわからないけど
私の胸はいつもザワザワしていた。
「ナル〜、ジュース買いに行かん?」
「うん、いーよー」
お昼時間、お弁当を持って歩きながら
私を誘ってきたのは愛子だった。
毎日のお昼ご飯は愛子との約束。
今日もきっと私の相談事の話でお昼を終えるんだろうな〜って思っていた。
そしてジュースを買いに自販機に行った時だった。
「ね〜、カズお願い〜!」
なんたる甘ったるい声がすると思い横を見た。
すると自販機の横でなにか話してる男女がいた。
よく見ると滝川さんと、いつも一緒にでてくる女の子だった。
えっ、てか待って。
同じ学校だったのーーーー?!
驚きを隠せなかった私の顔は赤面していたかもしれない。
