「え?」 滝川さんの声のような…と思いながら後ろを向くと、すぐ真後ろに滝川さんがいた。 「えっ、どうしたんですか?」 少しは動揺しながら、驚いたけどすごく嬉しくて、だんだんにやにやになっていく。 「一緒に帰ろうと思って待ってた!」 私をわざわざ待っててくれたってこと? なんでって思う前にすごく嬉しくて、泣きそう。 「いつも21時に終わるから俺も21時上がりにしたんだ」