少女たち



「稀子よかったじゃん〜〜!!」


愛子がにやにやしながら私の腕をグリグリする。



「くすぐったいよ、はあ…緊張したあ!」


「でも向こうも覚えててくれてたみたいだし、脈アリなのかな?」


それはないよ〜なんて話しながら、中庭のベンチに向かって歩いていた。


心の中ではまた話せるかなって、期待して

まだ顔が熱い。こんな気持ちはじめて。



それがすごくすごく嬉しくて心から笑顔になる。