階段を上がり教室の前へ。

「じゃあ、由奈また放課後!」


「うん!ばいばい沙希!」

由奈とはクラスが違う。

由奈は2-1。私は2-2。
ちなみに翔也も2-2!

由奈がいないのは
寂しいけれど私はもう1人、


大好きな親友がいる。



キーンコーンカーンコーン

朝の会の時間になった。

「今日はー…」

先生が今日の予定を話し始める。


そんな話をさえぎるかのように

ガラッ!!

教室のドアが開く。

「セーフッ!って、あれー?」


「遅刻だ。湯川。」
先生が冷たい一言。

クラスのみんなの笑い声が響く。


そう。この子が
部活バカの私と真反対の性格
そして大好きな親友の湯川梨華。

「あー。間に合ったと思ったのに…」

「いいから席付け。」
先生も呆れたようにいった。