「………」


一ヶ月前のこと、思い出してたら
ものすご──く淕斗くんに会いたくなってきた。







淕斗くん……っ

会いたい……
会いたいよお……








私の横を通りすぎてくたくさんのカップル。






─…皆、手つないでる。







私も、淕斗くんと
手つなぎたいよお……

あの大きな手の温もり。


大きいくせに、指は細くて長いの。

そんなことで、ドキッてしてしまうし……




私ね──…
淕斗くんが大好きなの。



──…茶色混じりの髪の毛も

──…大きな手も

──…優しくて低い声も

──…綺麗な二重の目も

──…照れてる顔も





全部…
全部好き……

大好き。