「最近朋希がさー、部活の時南の話しかしないから困るんだけど。」

「そんなの知らないよ!」

優弥と南の彼氏 朋希 はバスケ部。

1年だけど レギュラーみたい。

まあ部員が少ないから …

なんせ学校生徒数が120人位だからね。

「あいつ直接南と話せないくせになー。」

「でも前よりは話せるようになったよ?」

「うそ、見たことない」

「えー?」

「南休み時間とかすぐ唯たちと遊び行っちゃうし」

「だって唯がきてー って言うんだもん」

「唯のこと好き?」

「うん!」

優弥 南のことよく見てるな …

やっぱり好きなのかな …

なんか胸がズキズキしてきた。

いつもはズキズキっていうより ドキドキなのにな …

「__ えーっと ここを 南!」

「へ?」

「答えだよ答え、南きちんと聞いてたか?」

「えっと …」

先生に当てられた南。 優弥と仲良く話してたから きっとわからない。

「… 南、そこひげ根だよ」

「え … ありがと! … ひげ根です。」

「そう、ひげ根。この植物は … __ 」

「おー、怜菜やるじゃん。」

やば、優弥だ …

「きちんと先生の話聞いてたもん」

「ふーん、俺も一応聞いてたのになー」

「うそつけ!」

「一応聞いてたよ、授業だし」

「南と話してたのに?」

「んー、まあ。」

なにその曖昧な返事。

やっぱ優弥って …