信用してた友達と 好きな人を一度に失って 絶望を感じてた私に話しかけてくれたのが蘭だった。

蘭は小学生の時から 皆に信頼されてて 頼れるリーダーって感じで。

蘭なら言える … 絶対蘭なら裏切らない… と思って 全部言った。

そしたら蘭は

「怜菜 … 辛かったね。頑張ったね。 もう大丈夫、私がついてる。」

なんて言うから 重荷が消えて 蘭に、すぐ心を開けて。

それからは時間が解決してくれた。

唯とは相変わらず話さないけど 優弥とは話すようになって 仲良くなって。

なんだ、私 優弥と息合うんだな … なんて思ったりもして。

優弥はこの時はもう 私を好きじゃなかったと思う。
私も多分 … 多分好きじゃなかった。

ある日 優弥に聞いてみたの。

「前 唯がさ 、 優弥が私のこと嫌いになったって 言ってたやつ 、あれ本当だったの …?」

「え? なにそれ、俺そんなこと言ってない。言ったの怜菜でしょ?」

「え … やっぱ 唯のせいだ …」

「え、俺のこと嫌いになったから 怜菜俺と話さなくなったんじゃないの?」

「違うよ … 優弥が私のこと嫌いになったとか言うから 話すのやめたんだよ、怖くて …」

「 … じゃあ もし唯があんなこと言ってなければ 俺たちどうなってたのかな」

「ね … 」

やっぱり唯は嘘をついてた。

わかってたけど心が痛んだ。