「えー、なになに気になるんだけど」

「あのさー、ともって南の彼氏だよね」

「え、どうしたの急に」

「んー、いろいろ … で付き合ってるでしょ?」

「いちいち言わせんなよ…」

質問したら耳真っ赤にしながら答えたとも。

「耳真っ赤だよ」

「うるせえなあ、怜菜のせいだろ!」

「ごめんごめん」

耳真っ赤にしながら言われても全然怖くなくて むしろ可愛くて、すこし笑っちゃった。

「なに、そんな赤いの?」

「うん、赤い」

「見えないからわかんない …」

とか言いながら自分の耳を触り出し始めて。

またふふって笑っちゃった。

「そんなおかしいかよ … でどうしたの?」

「あ、話題変えた」

「もういいから!」

「はいはい、でさー、…」

"優弥って南のこと好きなの?"

聞きそうになったその言葉は やっぱりまだ心の中に秘めておこう。

今聞いたらたぶん ともに迷惑かけちゃうから。