スーー。
「おはよう、昨日はよく眠れた?
みたいだね、顔に畳の跡がついてる。」
まったく。総司のやつ。
「え?」
女の子が顔を赤らめて両手で頬を抑えている。
(あれが普通の女の子なんだよねぇ。)
ちょっと羨ましいなーなんて思ってしまう。
「よせ総司。本気にしている。」
「え?」
「やだなぁはじめくん。ばらすことないじゃない。」
女の子が顔を赤くして怒っている。
か、かわいいなぁ。
「てめぇーら!無駄口ばっか叩いてんじゃねぇーよ!」
「はぁーい。」
「で?そいつが目撃者?ちっちゃいし細っこいなー。まだガキじゃん。」
「おい、平助ーお前がガキとか言うなよっ!」
新八がガシガシと平助の頭を撫でる。
「確かに。」
「だな!世間様から見りゃお前も同じようなもんだろ。」
