「許さん!それは絶対に許さんぞ!」
「まぁまぁ落ち着いてください。」
「いやぁ。しかし、これはだなぁ…。」
「あなた、雪村千鶴と言いましたね。もしかしてあなたの父は、蘭方医の雪村綱道氏では?」
山南さんの言葉を聞いた千鶴の顔が明るくなった。
「父様を、父をご存知なんですか?!」
「「「っ…」」」
「綱道さんの娘さんだと?」
「おい、お前。どこまで知ってる。」
「どこまでって。」
「とぼけるな。綱道さんの事だ。」
「どういうことですか?まさか、父に何かあったんですか!?」
千鶴が心配そうに問いかける。
まぁ無理もないよね。
父親だもん。
父親……ね。
