「私、雪村千鶴と申します。」
雪村?雪村って…まさかな。
私の思い過ごしだ。
「半年ほど前のことです。
父様が仕事で京に行くことになりました。
「心配しないように便りを書いて送るよ。何かあったら松本先生を頼りなさい。きっと力になってくれるよ。」
父様は約束通り文を送ってくれました。
だけど半年ほど前から連絡がばったり途切れたのです。
頼みの松本先生も留守だった。
私はいても立ってもいられず、江戸から京まで旅してきたんです。
でも、いっこうに父の行方はわからず、途方に暮れていた時、あの浪士たちに絡まれて…。」
「そうか。父を探してはるばる江戸から…大変だったなぁ。」
「年端もいかねぇ娘が男に身をやつしていたのはそういう訳か。」
「うーん…ん?娘?!」
