「とはいえ、あの秘密は守らなければなりません。このまま無罪放免という訳には…。」
「わかってる。まだ確かめなければならねぇこともあるしな。」
そう言って土方さんは退室していった。
とにかく女の子を切らずにすんだことに
私はもちろん皆も安心しているようだ。
「それじゃぁ、解散!みんなお疲れ!」
そう近藤さんがいうとみんなそれぞれ退室していった。
私はしばらくそこで考え事をしていた。
(あの子、普通の子と違ってなんかこう、雰囲気が違うってゆーか、なんか人間じゃないような。かと言う私も人間じゃないんだけどね。)
そう。私は物心ついたころ怪我をするとすぐに治るという現象が起きていた。
これを人々は『鬼』と呼んでいる。
鬼は回復力が人間よりずば抜けている。
力も人間とは比べ物にならない。
羅刹たちもそうだが鬼は羅刹とちがって
吸血衝動がなく髪の毛も白くならないし
角がはえるだけだ。
わたしも一回だけはえたことがある。
みんなにはバレてないが。
つまり私も…鬼。
私はみんなに性は名乗っていない。
知られたく、なかったから。
私の本当の名前は…
風間優妃(カザマユウヒ)。
鬼の中で一番最強の鬼一族だ。
バレるのは時間の問題だ。
私はそう思っている。
バレるなら自分から…
と思ったが、もし話したところで
みんなに拒絶されたり
今まで話さなかったことを責められたり…
なんてことは彼らはしないけど…
怖いんだ。
自分が自分じゃなくなくなりそうで…
