「ぇー?!どうしても呼ばないとダメ?」
今はあたしの家に三島くんが来ている。
勝野夢、人生最大のピンチ(?)に直面しています。
「もう俺ら恋人同士だぞ?名前で呼びあうくらい普通だろ?」
「そぉだけど…。恥ずかしいもん!!」
と言い、俯くあたし。
だって、今まで名字呼びあってたんだよ?
名前で呼び合うのはハードル高すぎるよ。
俯いているあたしに、三島くんの長い指があたしの髪を耳にかける。
びっくりして顔をあげると、頬に手をそえて、ニヤッとわらい
「夢、よんで?」
と甘えた声でおねだりをしてきた。
うぅ…、ズルいよ。
わざと甘えてるって分かっていても、呼ぶしかなくなるよ。
深呼吸をし、心臓を落ち着かせてから…
「ゆ、悠…」
「よくできました。」
と言って、頭をなでられ頬に優しいキスをされた。

